確率分布とモーメント
モーメント
モーメントは確率分布の特徴を表す量のこと。確率分布の平均、分散などをモーメントで表すことができる。モーメントはモーメント母数関数によって導かれる。
確率変数Xの原点まわりのモーメントは以下のように表される。
確率分布の平均(期待値)は確率変数の取りうる値×頻度(その値が取りうる確率の合計)で表される。これを数式で表すと離散確率変数の期待値は
これを一般の場合に拡張して「確率変数Xの関数」の期待値を以下のように定義する。
この時、の特殊な場合として、先ほどのモーメントを代入すると、
離散確率変数は
連続確率変数は
と表される。
また、期待値(平均)まわりのモーメントはで表される。これを先ほどと同様に代入すると、
離散確率変数は
連続確率変数は
と表される。
また、r次の標準モーメントは以下のように表される。
まとめ
確率変数Xの原点まわりのモーメントはで表される。
平均まわりのモーメントはで表される。
モーメントはモーメント母関数によって導かれる(次回)。