評価、分析について

国際開発学分野の評価や統計的分析手法について勉強しています。日々学んだことを記録していきます。

系列相関の対処

コクラン•オーカット法

 

1階の系列相関が検出された→相関を除去する方法

新たな説明変数を加える

モデルの関数型を変える

ダミー変数を加える 

 

それでも除けない場合はOLSに代わるパラメータ推定量を採用。コクラン•オーカット法(CO)、プレイス•ウィンスライン変換、最尤法など。  

 

CO法

1階の系列相関のあるモデルを想定する。

Y_t=a+bX_t+u_t (t=1,2,...,n)

u_t= \rho u_{t-1}+\varepsilon _t

E(\varepsilon _i)=0, E(\varepsilon _i)^2=sigma _{\varepsilon }^2, E(\varepsilon _i \varepsilon _j)=0

 

一期前の形で表すと

Y_{t-1}=a+bX_{t-1}+u_{t-1} (t=2,3,...,n)

 

この両辺にρをかけると、
 \rho Y_{t-1}= \rho a+ \rho bX_{t-1}+ \rho u_{t-1} (t=2,3,...,n)

 

つぎにこの式を引くと

Y_t- \rho Y_{t-1}=a- \rho a+bX_{t}- \rho bX_{t-1}+u_{t}- \rho u_{t-1} 

Y_t- \rho Y_{t-1}=a(1- \rho)+b(X_{t}- \rho X_{t-1})+\varepsilon _{t} 

となり、この式の誤差項\varepsilon _{t}は系列相関ではなくなる。

 

以上より

Y^*=Y_t- \rho Y_{t-1}

X_t^*=X_{t}- \rho X_{t-1}

a^*=a(1- \rho)

b=b

このとき、bは元と変わらない。

 

よって

Y^*=a^*+bX_t^*+\varepsilon _{t}