2017-10-15 2つの異なる母集団の平均の差 1992年から2004年の平均賃金の変化を見る エクセルでの算出方法 1. 検定の準備:標本の基本統計量を算出する ・標本平均:AVERAGE関数 ・標準偏差:STDEV関数 ・標準誤差:標準偏差/√サンプル数 2. 平均の差の検定:t検定を行う 検定プロセス (1)の標準誤差を求める (2)t検定量を求める (3)p値を計算し、もしp値が0.05より小さければ5%有意水準で帰無仮説を棄却する 算出方法 (1)標準誤差=標準偏差/√サンプル数 (2)t値=2つの母集団の平均の差/2つの母集団の標準誤差の和 (3)p値:TDIST(t値,自由度,両側検定or片側検定) ・自由度=サンプル数-2 ・両側検定=2 片側検定=1 データ分析ツールを使用する 1. F検定 ・2つの異なる母集団の平均の差を検定する場合、その分散が等しいか等しくないかで検定の種類が異なる。 そのため、まず等分散かを調べる。・帰無仮説:2つの母集団の分散は等しい ・対立仮説;2つの母集団の分散は等しくない ・観測された分析比>境界値、P(F<=t)<0.05より帰無仮説は棄却される。 ・1992年と2004年の平均賃金の分散は等しくない。 2. t検定 ・先のF検定より分散に差があるとわかったため対応がない不等分散のt検定を行う。 ・帰無仮説:2つの母集団の平均値は等しい ・対立仮説:2つの母集団の平均値は等しくない ・2004年の賃金が1994年よりも高くなることは明らかなので、片側検定を採用。 ・t値>境界値、P(T<=t)<0.05より帰無仮説は棄却される。 ・2004年の平均賃金は1992年のものより高い。